Page 932 - 2018MIWAカタログ
P. 932
日本ロック工業会規格 平成12年8月3日発行
まえがき 5.通行区分
この規格は、日本ロック工業会(JLMA=The Japan Lock Manu- 通行区分とは、錠の施錠・解錠状態で扉の両側からどのような操
factures' Association)が制定した。 作で開扉できるかを示すものである。操作方法(内容)を記号化し、
日本ロック工業会は、「錠全般の製造及びこれに関連する事業を営 その記号の組合せにより可能な通行区分をつくる。操作を示す記
む法人」によって組織され、日本ロック工業会の事業の総合的な進 号は、表ー1に示す。
歩発展を図り、もってわが国の繁栄と国民生活向上、そして安全社
会の構築に貢献することを目的とする。
表ー1 操作を示す記号
記号 操作の内容
序文 ◎ キーなしで、ラッチ及びデッドボルトを操作し開扉できる
この規格は、日本に在る「錠全般の製造及びこれに関連する事業を × 開扉する手段がない
営む法人」が加盟する日本ロック工業会(JLMA=The Japan Lock N 錠の機能をしていない状態のもの
Manufactures' Association)が制定した錠機能を統一記号化し E 非常開で解錠し、その後開扉できる
た規定である。 K キーで解錠し、その後開扉できる
日本
ロック △ 扉の内外の解錠操作の後、開扉できる
工業会
規格 1.適用範囲 通行区分を、24通りに分類し、表ー2に示す。
この規格は、建築金物の開口部の戸に用いる錠の機能を通行区分
表ー2 通行区分による分類
と施錠方法によって表示する錠機能記号に適用する。
通行 施錠状態
区分 1 2 解錠状態 用途例
2.引用規格 01 ◎ ◎ 通路
02 ◎ × N 多目的・ビル用トイレ
つぎに掲げる規格は、この規格が引用されることによって、この規格
03 ◎ E N 病院用トイレ
の一部を構成する。これらの規格の引用は、その最新版を適用する。
04 ◎ K N ビル出入口
JIS A 1541ー1 建築金物ー錠、第1部:試験方法 05 K K N 公共出入口
06 × K N 点検口・物置
JLMA A2003 錠用語
07 ◎ × 一方通行扉
JIS A 1541ー2 建築金物ー錠、第2部:実用性能項目 08 ◎ × ◎ ◎ 間仕切
に対するグレードおよび表示方法
09 ◎ E ◎ ◎ トイレ・浴室
3.定義 10 ◎ K ホテル客室
11 ◎ K ◎ ◎ 事務所・学校教室・玄関
この規格に用いる主な用語の定義は、JLMA A2003 錠用語によ
12 K K ◎ K 銀行通用口
る。
13 K K ◎ K ◎ ◎ 銀行通用口に準ずる
14 × K ◎ K 機械室
4.機能記号の構成 15 × K ◎ K ◎ ◎ 多目的(機械室に準ずる)
16 K K 監獄通路
機能記号は、次の項目で構成する。
17 K K ◎ ◎ 玄関・事務所出入口
1 通行区分
18 × K 監禁扉
表 ー1、表ー2
19 × K ◎ ◎ 倉庫・テラス
2 施錠方法 20 × K × ◎ 一方通行扉(施錠が必要な場合)
表 ー3 21 △ △ ◎ ◎ コネクティング扉
22 K K ◎K or K◎ ◎ ◎ コネクティング扉
3 錠の形状
23 ◎ × ◎ K ◎ ◎ 寮玄関
表 ー4
24 ◎ K ◎◎ or N 教室・病院
4 記号の表記方法
表 ー5、表ー6、表ー7、表ー8
5 錠機能の種類
表 ー9、表ー10
932